lsp-modeからEglotへ乗り換える

Emacs29.1から、LSPクライアントとしてEglotが標準搭載されるようになりま した。今迄はlsp-modeを使っていたのですが、そもそもあまりきちんと使えて いなかったのでこの機に一旦eglotに移ってみようと思います。

前提

• 筆者自身、普段そこまでLSPサーバーの機能を使用せずにコーディングしています

• 複雑な設定等の移行の参考にはならない可能性があります

現在のlsp-modeの設定

私はパッケージマネージャーとしてconao3/leaf.elを使用しているので、その設定を載せます。

(leaf lsp-mode
  :commands lsp
  :ensure t
  :hook
  (sh-mode-hook . lsp)
  (haskell-mode-hook . lsp)
  (kotlin-mode-hook . lsp)
  (c++-mode . lsp)
  :custom
  (lsp-keymap-prefix .  "M-l")
  :bind
  ("M-l". nil)
  )

割とシンプル。いくつかのmodeでlspコマンドを実行するのと、lspで用いる prefix keyを"M-l"にしているだけです。これをEglot用に写していきます。

lsp-modeの無効化

lsp-modeを完全に消してしまってもいいのですが、一旦eglotの使い勝手を見 るという意味でlsp-modeも無効にしつつ置いておくことにします。

(remove-hook 'sh-mode-hook 'lsp)
(remove-hook 'sh-mode-hook lsp)
(remove-hook 'haskell-mode-hook lsp)
(remove-hook 'kotlin-mode-hook lsp)
(remove-hook 'c++-mode lsp)

Eglotの設定

まずはhookを設定して...後は特にすることなし!!!...え???

EglotはLSPクライアントとしての機能を提供するために、独自のコマンドでは なく「Emacsで良く使われている他のパッケージ」を用いるので、lsp-modeと 同じキー配置にしたいのでなければキーマップの設定もほぼ要らないと思いま す。

(leaf eglot
  :hook
  (sh-mode-hook . eglot)
  (haskell-mode-hook . eglot)
  (kotlin-mode-hook . eglot)
  (c++-mode . eglot)
  )

lsp-modeのコマンドとの対応

正直に言うと私自身あまりきちんとlsp-modeを使っていないのですが、代替コ マンド(と思われる)の一覧を残しておきます。

尚この表はlsp-modeのkeybindingsドキュメントで扱われているもののうち、 外部パッケージとの連携を必要としないもののみに絞っています。